イタリアのスマートフォン事情

スマートフォンメール送受信やSkype, ネット検索程度であれば、スマートフォンでも十分という、便利な時代になりました。

日本で使用しているスマートフォンをイタリアで使用する場合、データ通信はかなり高額になりますので、イタリアの携帯電話会社のSIMを挿入して、使用する方が良いでしょう。

日本のスマホにイタリアのSIMカードを挿入する場合、まず、SIMロックを事前に解除する必要があります。

但し現在のところ、日本で販売されているすべてのスマホがSIMロックを解除できるわけではないので、となると、イタリアでスマホを購入することになります。

イタリアのスマホ端末のお値段

イタリアでスマホを探す場合、各携帯会社のキャリア・ショップ、大型電気店、大型スーパー、ネットショップ(amazon.it)などで購入可能です(お値段はキャリアショップより、大型電気店、ネットショップの方が安め)。

イタリアで最も人気がある機種の最新ものとなると、2015年1月現在、iPhone6 16GBで約739€、Galaxy S5で約629€と、それなりに高額です。

が、人気のモデルやハイスペックものに拘らず、少し前の機種、最高スペックではないもので妥協すれば、安いものは場合に拠って100€以下、ミドルスペックものであれば、100€後半から300€前後程度で購入可能です。

ちなみに私が使用している2台のスマホのうちの1台は、LG Optimus L9 llといって、ミドルスペックのものですが、昨年購入した時点で300€程、現時点では200€をやや切る程度、日本語入力も含めて、普段使いには十分使えています。

イタリアの月々割、端末代無料

イタリアで販売されている端末も、日本で言うところの月々割などといったように、端末代が実質無料になるプランなども無いわけではないのですが、最低でも2年以上の縛りがある為(クレジット・カードなどから、自動的に契約期間まで強制的に引き落とされる)、よほど長期でのイタリア滞在になる方以外は、SIMロックに縛られない、端末は端末で購入、というかたちを取ることになります。

イタリアのスマホで日本語の読み書き

イタリアで購入したスマホで、日本語の読み書きは出来るか、という点ですが、Android搭載のスマホであれば、最初から読みは可能です。

入力については、Google storeよりGoogle Japanese Inputという無料アプリをインストールするだけで、簡単に利用が出来ます。

実際、私自身のスマホ1台はiPhone5Sで、もう1台は前述のLG Optimus L9 IIという、後者はおそらく日本で販売されていない機種です。

iPhoneについては、イタリアで購入したものでも、初期設定から言語を日本語に選択出来るため、メニューなども全て日本語で使用したい場合には、やはりiPhoneがお奨めです。

一方、LGのスマホは、日本語入力が初期設定では出来なかった為、上述のアプリを入れたところ、全く問題なく、日本語の読み書きが出来るようになりました。

但し日本語の読み書きは出来ても、メニューなどは日本語ではなく、全て英語やイタリア語などですが、通常の使用には全く問題ないと思います。

ちなみに日本でも発売されている機種、例えばGalaxyシリーズですが、友人のそれ(Galaxy S5)で言語設定を確認させて貰ったところ、イタリアで販売されているものには、韓国語、中国語はありましたが、日本語はありませんでした。

おそらく、イタリアで購入しても初期設定で日本語が含まれるのは、iPhoneシリーズだけではないかと思います。

SIMカードの購入

端末購入だけでは使用が出来ないので、SIMカードを購入する必要があります。

SIMカードの購入は、通常、各携帯ショップで行います。

その際には、身分証明書の提出を求められるので、パスポートを持参しましょう。

またSIMカードの費用は、どこのキャリアでも大よそ、10数€程度で、端数分が手数料、残り10€は、そのままプリベイドとして購入したSIMカードに入金されるのが通常です。

イタリアの主な携帯キャリア

TIM
イタリアの携帯電話会社最大手。 田舎の方で、他社がカバーしていない地域でも、とにかくカバーエリアが広いのが特徴。
Vodafone
イタリア第二の携帯電話会社。
Tre
安価な料金体系で、最近成長している。
Wind
とにかく料金体系は安いが、カバーエリアがかなり限定される。 都市部でも、場所に拠っては、エリア外になることも少なくない。

私自身は、上記の4社とも利用した経験があり、現在はTIMとTreを使用しています。

個人的な感想としては、例えばTreの最大の特徴は料金が安いことですが、少し田舎に行ったりすると、エリア外になることが少なくありません。

但し通話については、Treが圏外の場合、TIMに切り替わるのですが、その部分は別途費用が掛からないのは良いです。

しかしパケット通信は、ローミング代が掛かります。

また都市部でも、建物の1階など、場所に拠っては、エリア外、もしくは電波が非常に弱いことがあります。

一方、TIMは料金はやや高めですが、とにかくカバーエリアが広く、どこにいっても圏外になることがありません。

Vodafoneも、都市部だと余り問題はありませんでしたが、こちらもやはり建物に拠って電波が届きにくいところ、田舎では圏外になるなど。

Windは、とにかく料金が安いものの、都市部でも圏外になることがありました。

パケット契約

SIMカードを端末に挿入すれば、通話、メール、ネット検索などが勿論出来ますが、パケット契約をしなければ、例えばイタリア最大手の携帯電話会社TIMの場合、1日あたり4€(1か月で120€以上!)のパケット代が取られ、プランを契約をするよりも大分高くつきますので、SIM購入と同時に、パケット契約を行う必要があります。

パケット契約について、まず大きく分けて、Ricarica(リカリカ)とAbbonamento(アッボナメント)に分けられます。

Ricaricaは簡単に言うと、使用期間に縛りがない。

Abbonamentoは、最低使用期間(通常最低でも1年以上)に縛りがある、です。

ですので通常、留学生の方は、Ricaricaプランで契約することになるでしょう。

Ricaricaプランでは、契約した額の引き落としが毎月行われる為、引き落とし日前までに、キャリアショップなどで、十分な額を事前に入金しておく(プリペイド)必要があります。

イタリア各携帯キャリアごとパケットRicaricaプラン比較

イタリアの各Ricaricaプランは、多くの場合、パケット契約以外にも、通話、SMSの利用(通話も含めて、イタリア国内での利用限定)まで含まれたものが一般的(パケット契約だけ個別というのは少ない)です。

ここでは各会社のRicaricaプランを比較しますが、イタリアでは、パケット代等の料金も、契約する時期に拠って頻繁に変わるので(夏料金、クリスマス料金など。但し契約に期間が限定されていない限り、契約時の料金体系が続く)、契約前に最新の料金を確認して下さい。

また多くの会社では、30才未満の方には、特にお得なプランを提供しています。

該当する方は、是非利用しましょう。

更に補足として、現在まで、イタリアの携帯電話会社では、‘パケットし放題’というプランはなく、契約した従量までの使用か、それ以上の使用については追加費用を払わなくても使用自体は可能です(契約プランの内容を必ず確認して下さい!)が、その場合は翌月の契約更新まで、通信速度が最大32Kbpsと、大昔の電話回線を使ったダイヤルアップの通信速度(58kbps)よりも遅い、とんでもない制限速度が適用されますので、注意しましょう。

TIM

TIM Young & Music Web Edition(30才未満の方限定)
パケット
2GB/月
通話
200分/月
SMS
1000通/月
料金
13€/月
TIM Special Start
パケット
1GB/月
通話
600分/月
SMS
600通/月
料金
19€/月
TIM Special Unlimited
パケット
3GB/月
通話
無制限/月
SMS
無制限/月
料金
49€/月

Vodafone

Scegli Unlimited + Unlimited 2GB(30才未満の方限定)
パケット
4GB/月
通話
200分/月
SMS
0通/月
料金
17€/月
Scegli Voce + Extra 1GB 4G
パケット
1.1GB/月
通話
500分/月
SMS
0通/月
料金
15€/月

Tre

SuperWeb Time
料金
90¢,74/毎時
SuperWeb New
料金
50¢,41/100MBごと

Wind

All Inclusive Young Edition(30才未満の方限定)
パケット
2GB/月
通話
200分/月
SMS
無制限/月
料金
10€/月
All Inclusive Limited Edition
パケット
1GB/月
通話
250分/月
SMS
250通/月
料金
9€/月

またこれらの契約については、帰国前に必ず解約しましょう。

そうしない限り、永遠に毎月費用が掛かり続けるので、例えば日本へ帰国、その1年後に旅行でイタリアにやって来て、以前使っていたスマホを使おうとしたところ、残額マイナス数百になっていて、マイナス分を入金するまでスマホが使えない!ということになります。

Skype, LINEなどの使用についての注意

Skype, LINE, Viber, カカオトークなどの、所謂インターネット電話アプリケーションは、VoIPやPeer to Peerという技術を使うのですが、イタリアの携帯電話会社のTreを除くすべての会社(TIM, Vodafone, Windなど)では、パケット定額プランには、VoIP, Peer to Peerの使用分は、定額分に含まれていないことが契約事項に記載されています(写真右はTIMの契約事項の例。クリックで拡大)。

要するに、携帯電話会社としてはSkypeやLineなどのアプリを使って、沢山の無料電話を使われると、儲けにならないので、これらのアプリで使用されるパケット代は別に請求しますよ、ということなのですが。

ですのでパケット定額の契約をしたから、と思って、日本の家族や友人と沢山の時間をビデオ通話などに使うと、別途、大きな額の請求が掛かりますので、十分に注意してください。

ですので、これらのアプリを使うならば、学校などのWiFi環境のもとか、別ページで説明する、モバイルWiFiルーターを使用する必要があります。

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