職場訪問
ハローワークにも登録、求人情報誌にも告知を、各社へ履歴書を送付し、人材派遣会社にも登録。
そこまでやっているのに仕事が見つからない、でもそれが普通だと思います。
日本の失業率は5%を越えると、非常に高いと言われますが、イタリアのそれは、14%を超えます。
また新卒世代の失業率は、43%が実情です。
そんなイタリアで、外国人が仕事を見つけようというのだから、当然容易なことではないでしょう。
とは言っても、それで手をこまねいていても仕事は見つかりません。 それではどうすれば良いのでしょう?
壁にぶつかり悩んでいた頃、イタリア人の友人に相談すると、‘職場訪問をしてみたら?’とアドバイスを受けました。
職場訪問とは、履歴書を持って、アポイント無しで直接、企業を訪れる方法です。
イタリアの企業は、求人を出していなくても良い人材があれば採用する企業もあるとのこと。
またすぐに連絡がなくとも、人材に拠っては履歴書を保管しておいて、後日連絡が入ることも。
私自身も事前にネットで会社訪問予定の企業を下調べし、数十枚の履歴書を持って、フィレンツェ行きの列車に乗りました。
一番最初の職場訪問時には、大変な緊張で、受付にて氏名・用件を名乗り、迷惑でなければ履歴書を残しても良いか質問。
気持ちよく、受け取っていただきました。
それからは同じように数十社を何度かに分けて職場訪問し、訪れた90%以上の企業で、とりあえずは履歴書だけ残してくることに成功。
また中には、すぐに人事担当者と直接お話(簡単な面接)をすることが出来た場合も。
勿論、はっきりと断られたこともありましたが、それは全体の10%にも満たなかったと思います。
最終的には職場訪問を行った企業のうち、7社から採用の通知を獲得。
あくまで私の場合、になりますが、職場訪問がイタリアでの就職を実現させたきっかけになったわけです。
職場訪問は、度胸さえあれば誰にでも出来ます。
後は当たって砕けろの精神でチャレンジあるのみです。