海外旅行傷害保険(留学保険)
健康な方でも、万一の時に備えるのが海外旅行傷害保険。
または、留学保険などとも呼ばれています。
海外での入院・手術等となると、莫大な費用になることもあります。
また就学ビザを取得してのイタリア渡航となる場合、就学ビザ申請の為には、
- 東京イタリア大使館
- 留学期間全期間をカバーする治療救援費用が1000万円以上の海外旅行傷害保険(留学保険)への加入
- 大阪イタリア領事館
- 留学期間全期間をカバーする治療救援費用が無制限(但し、無制限の設定が無い保険会社の場合は、補償額がその保険会社が持つ最高額のもの)の海外旅行傷害保険(留学保険)への加入
をそれぞれ義務付けています。
ちなみに、クレジットカードに海外旅行傷害保険が付帯しているものもありますが、その殆どが、出発日から90日を期限としています。
また補償内容も、治療救援費用はクラッシックカードで50万円程度、ゴールドカードでも150万円程度ですので、大使館・領事館が求めるビザ申請基準を満たしません。
そこで、一般的な海外旅行傷害保険(留学保険)への加入となります。
海外旅行傷害保険の予算とプラン
まず、海外旅行傷害保険(留学保険)の選択について、予算を考えてみてください。
とにかく保険料を削りたい、といういことであれば、ビザ申請基準を満たす中で、最もエコノミーなものに加入する、という手があります。
最もエコノミーなプランというと、ビザ申請基準を満たす治療救援費用がちょうど1000万円を補償しているもので、それ以外の補償が一切ない、というものがあります。
この場合、留学期間が1年の場合、保険料は約10万円程度からです。
但し最もエコノミーなプランでは、補償内容に多少不安を覚える留学生も少なくないでしょう。
そこで、保険料がエコノミーな中でも、ある程度、補償が手厚いプランについて考えてみたいと思います。
この場合も、治療救援費用については、大使館・領事館が求める基準を満たすことは最低限です。
その上で、幾つか考えられることを挙げたいと思います。
まず死亡補償についてです。
この項目については、留学生が一家を支える世帯主で無ければ、それほど高額の補償をつける必要は無いのでは、と考えます。
扶養すべき家族が居れば、世帯主亡き後の家族の生活を考えなければなりません。
が、そうでない場合は、死亡後、家族が最低限のお葬式を挙げられる程度の補償があれば良いのではないかと思います。
一方で、実際に困るのは、留学中の怪我、病気などで入院や手術が必要になった時の費用です。
治療救援費用については、前述の通り、ビザ申請のためにも補償が1000万円以上のプランを選択する必要があります。
更に注目するのは、傷害後遺障害に関する補償です。
万一、留学中に後遺障害が残るような怪我をしてしまった場合、その先ずっと一生に渡って、その後遺障害と付き合っていかなければなりません。
ですので、後遺障害の補償が無いプランでは、特約でも補償をつけたいところです。
実際、後遺障害補償の特約は、それほど高いものでもありません(保険会社にも拠りますが、1年で2000円程度です)。
後遺障害特約の他、賠償責任、傷害・疾病死亡などの補償を含めても、治療救援費用のみのプランと比べて、保険料は1年のもので1万円も上回らないのが通常です。
イタリアでの歯の治療は高額
イタリアの歯科医院での歯の治療は高額です。
私自身の経験で、留学生時代にやや面倒な歯の治療(ブリッジ)が必要になり、通常、歯の治療は海外旅行保険が効かないため、全額自費治療となり、€1000(当時のレートで約14万円)が掛かりました。
歯も痛かったのですが、正直、懐もかなり痛みました。
そうならない為に、まずイタリア留学前、日本で、出発まである程度、時間の余裕を持って、歯科医院を訪れること。
その上で、悪いところは、全て治療した上でイタリア留学をスタートするのが一番です。
そうは言っても、イタリアで急に歯が悪くなる可能性を100%否定することは出来ないので、保険会社に拠っては、特約で歯科治療費用補償特約を付けることが出来るものもあり、その場合は、是非、加入をおすすめします。
日本人ドクターの提携がある保険会社なら尚安心
また、これは地方都市へ留学する方には適いませんが、ローマ・ミラノ・フィレンツェへの留学の場合は、自分の滞在する都市に、契約の病院があるのか、という点はチェックしておくと良いでしょう。
更に日本人ドクターの提携がある場合は、尚安心です。