留学先は都市、それとも田舎を選ぶか?
日本人留学生の中でも特に語学留学を計画している場合、先に行きたい学校を決めるというより、留学先(行き先)をはじめに決めて、その都市の学校を探す場合が多いのではないでしょうか。
またこのような場合、皆さんが迷うのは、都市部、中小規模の都市、もしくは田舎のどこに留学するのか、という点だと思います。
ここでは、都市部、中小規模の都市、田舎への留学を選んだ場合の生活の違いなどについてまとめます。
都市部への留学(ローマ、ミラノ、フィレンツェなど)
- やはり生活費が幾分高くつく場合が多い(田舎などに比べると)
- 学校へ通うのに、定期券の購入が必要(公共交通機関の利用)になる場合が多い
- 街のゾーンに拠っては、特に夜など治安✽の面で多少不安がある場合もある
- 生活自体は日本でのそれと余り遜色ないほど便利で、長期留学でも退屈することなどはない
- 遺跡や美術館、博物館などの見所が身近に沢山ある
- 観光客などにある程度慣れている為、外国人でも違和感無く生活することが出来る
- 留学後にイタリアでの就職を目指す場合、都市部にチャンスがある可能性が高い
✽イタリアの治安については、別ページにて
中小都市への留学(シエナ、ペルージャ、アレッツオなど)
- 大都市に比べると、生活費は幾分安くつくことが多い
- 大都市ほどの便利な生活は求められないが、本当の意味で、普通のイタリア人が普通の生活を送るのはこのような街かも
田舎への留学(モンテプルチャーノ、ウルバニア、ポッピなど)
- 外国人を見慣れていない地元の人と会話が出来る機会に恵まれるかも
- 都市部に比べると、生活費や安くつくことが多い
- 便利な生活に慣れた日本人には、とても不便を感じる
- 長期の滞在になると、これといって楽しめるところもなく退屈する場合も
- 余りにも田舎に行くと、若者は都市部に出て学校・仕事をする為、住民がお年寄りしか居ない
- 国鉄も通らないような所だと、週末旅行や都市部に出るにも日帰りでは行けない
留学先として中規模都市を選んだ、私自身の選択について
私自身が留学先として選んだのは、トスカーナの中規模都市、アレッツオです。
とても住み心地も良く、気が付けば現在まで10年以上、生活の拠点としています。
留学先を選択するまで、私自身も色々葛藤がありましたが、結果としてアレッツオを選んで本当に良かったと思っています。
私が選んだ留学地アレッツオは・・・
- 大都市過ぎず
- 町の中心からスーパーや病院など日常生活に必要な施設などが殆どすべて徒歩圏内。通常、車の無い留学生には意外と重要な点
- 田舎過ぎず
- スーパーからお洒落なショップ、ブランド店まで一通り揃う
- 国鉄沿線沿いの町
- ローマ・フィレンツェ間の交通要所となる街
- 近郊へのアクセスが良い
- フィレンツェ、シエナ、ペルージャまでいずれも公共交通機関で乗り換えなく30分~1時間以内
- その他
- イタリア語標準語のトスカーナ語が話される
日本人が居ない学校(留学先)を探す人も多いけれど
日本人が居ない学校や留学先を探す方もいらっしゃいますが、成功するイタリア留学で紹介されている学校や、ネット上にサイトがある学校で、日本人学生が一人も居ないような学校を探すことはまず無理です。
どの学校、どの留学先に行っても、まず日本人留学生は必ず居ます。
逆に「日本人が居ない」ことを狙って行くと、逆に同じような目的を持った日本人留学生ばかりだった、という話も現実にあります。
ですので日本人が居ない学校や留学先を探すより、彼ら日本人留学生とのお付き合いの仕方について考えるべきです。
また一般論として、中小規模の学校よりも、大規模の学校の方が、通常は日本人学生の割合が少ないです。
何故なら、中小規模の学校にも、大規模の学校にも日本人は居ますが、中小規模校には日本人以外の学生が少ない為です。
一方、大規模校は日本人以外の学生も多数の為、全体として見た時に、日本人学生の割合が減少します。