イタリア留学の為のお金の管理について
このページでは、イタリア留学に向けてのお金の管理、キャッシュ・カードやクレジット・カード、そしてトラベラーズ・チェックなどについてお話します。
まずイタリアの通貨について。
これは皆さんもご存知の通り、ユーロです。
日本国内でも一部の都市銀行や、外貨両替取り扱いのある一部ゆうちょ銀行でも、円をユーロの現金へ両替することも可能です。
但し通常はヨーロッパ圏内で両替した方がレートが良いですし、ローマ・ミラノなどの大きな国際空港では深夜まで営業している銀行・両替所も多い為、イタリア出発前に大きな額を日本国内で両替する必要は無いでしょう。
また安全面の点からも、多額の現金を持参するのは大変危険です。
現金は出来るだけ小額、当初必要なものだけを準備しておくことをお奨めします。
キャッシュ・カード
新生銀行の総合口座パワーフレックスを開設すると付いてくるキャッシュカードで、イタリア国内のプラスマークが付いたATMから現地通貨ユーロで引き出すことが出来ます。
使い方としては、新生銀行にて総合口座を開設し、留学出発前、事前に日本円にて留学資金(現地の生活費となるもの)を預けておきます。
後は現地到着後、プラスマークの付いたATMで、必要な金額を現地通貨ユーロで引き出すことが出来ます(その日のレートで引き出し希望のユーロ金額から円に換算され、事前に預金してきた円預金から差し引かれていきます)。
キャッシュカード発行手数料は無料、また1回1回の引き出しの際の手数料も無く、年会費等も掛かりません。
手数料は、VISAインターナショナル規定の円換算レートに4%の上乗せ、という点です。
実際に私自身使ってみた感想としては、イタリア国内の殆どのATMがプラスマーク対応ですので、ほぼ全てのATMで利用することが出来、大変便利です。
これはローマやミラノなどの大都市だけでなく、地方都市、田舎町でもそうですので、使い勝手はとても良いといえます。
☞ 新生銀行の総合口座は、オンラインで簡単すぐに開設出来ます。
もしくは楽天銀行にて口座を開き、その後、年会費¥1029を支払って、楽天銀行デビッドカードを作成し、事前に留学資金を預けておくと、同じようにプラスマークの付いたATMから、現地通過ユーロにて引き出すことが可能です。
楽天銀行デビッドカードも引き出し手数料は無料ですが、前述のとおり、年会費が¥1029と、手数料として、VISAインターナショナル規定の円換算レートに3.024%の上乗せがあります。
☞ 楽天銀行の銀行口座は、オンラインで簡単すぐに開設出来ます。
JTBが発行するキャッシュカード「MoneyT Global」も、事前に日本で口座に入金したお金を、海外のATMから、その国の現地通貨で引き出すことが出来ます。ちなみに海外のATMでの外貨引き出しには、1回あたり手数料が200円と、VISAインターナショナル規定の円換算レートに4%の上乗せが適用されます。
新生銀行や楽天銀行のキャッシュ・カードと似ていますが、異なる点は、MoneyT Globalでは世界中のVISA加盟店でデビットカードとして利用できることです。
正規社員以外の方などで、イタリア留学前にクレジット・カードの審査に通りにくい方などにはお奨めです。
☞ JTBが発行するキャッシュカード「MoneyT Global」は、オンラインで簡単すぐに開設出来ます。
また個人的には、新生銀行キャッシュ・カードのサブとして、MoneyT Globalが重宝しました。
というのも、以前に新生銀行キャッシュ・カードが現地ATMに飲み込まれてしまい、そのカードは一旦、ATMを管理している銀行を通して返却されることになった為、1週間ほど手元に戻ってくるがありませんでした。
その間の生活費がどうしても必要であったため、MoneyT Globalで現地ATMから現金を引き出した経験があります。
ATM手数料の面では、新生銀行や楽天銀行デビッドカードが無料、MoneyT Globalは1回あたり200円ですが、このように万一の時などにはとても便利ですから、年会費・発行手数料は無料のMoneyT Globalも持参をお奨めします。
クレジット・カード
セキュリティの為にも、留学の際にはクレジット・カードの持参を強くお奨めします。
治安の面で多少心配な面もあるイタリアですので、財布に現金を入れて持ち歩くよりも、紛失・盗難に備えて、クレジット・カードを利用する方が安心です。
ちなみにイタリアのスーパーなどでは、それこと1ユーロでもカードで買い物が出来ます(嫌がられません)。
また更なるセキュリティ向上の為には、顔写真入りのクレジット・カードをお奨めします。
そうすれば万一の時に、アジア系以外の泥棒に使われる、ということは避けることが出来るでしょう。カード裏面の署名も、同じ理由により漢字でのサインをお奨めします。
カードの種類としては、VISAかマスターをお奨めします。
この2社であれば、イタリアでクレジット・カードが使える殆どのお店にて、使用に問題がありません。
日本のJCBについては、日本人観光客も多く訪れる観光都市のブランド店やお土産店などは別として、都市部でも、また地方でも取り扱いのあるお店は少ないですので、余りお奨めできません。
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トラベラーズ・チェック
ユーロ建てのトラベラーズ・チェックは、都市銀行の一部や、外貨両替取り扱いのある一部のゆうちょ銀行で購入が可能です。
購入直後に券面上部に署名し、現地で利用する際、受取人(ショップの店員さん)の面前で券面下部に署名することから、現金と違い、安全性があります。
また紛失しても、通し番号を控えておけば、小額の手数料を支払い、再発行も可能です。
現地の銀行他で現金にかえることも出来ますし、お店などでトラベラーズ・チェックのまま、お買い物に利用することも出来ます。
但し、日本人旅行客も沢山来る大都市のブランド・ショップなどではトラベラーズ・チェックが利用できますが、個人商店や、地方都市などでは使えないことも殆どです。
また現金化のためには毎回銀行の窓口に並ばなければならず(イタリアでは銀行の窓口で、毎回、数十分から1時間くらい待つことも日常茶飯事)、イタリア留学の際のお金の持ち方としては、現金、キャッシュ・カードなどと併せて利用することをお奨めします。