イタリアのスーパー事情
スーパーの会員になる
イタリアの殆どのスーパーには、会員証が存在します。
イタリア語では、tessera(テッセラ)などと呼ばれます。
この会員証に入会すると、会員だけの割引商品の購入や、お買い物ごとにポイントの積み立て(ある程度ポイントが貯まれば、景品と交換するか、次回のお買いものより、10€単位の割引になる)が出来るようになります。
逆に言えば、会員ではないと、割引にならない商品も多々あるので、ここは会員にならなければ損です。
会員証は通常無料で発行されます。
会員費用なども通常無料です(ですが、各自、入会前に各スーパーで確認のこと)。
但しCoopだけは、日本のそれも同じですが、入会費用が必要で、25€が徴収されます。
各スーパーの会員になる為には、通常、会員申込書に必要事項(氏名・生年月日・住所など)を記入し、パスポートなどの身分証を出せば、すぐにその場で会員証を受け取るか、後日、申し込んだ住所に会員証が送られてくることになります。
ちなみにCoopだけは身分証明書だけでは足りず、Residenza(住民登録)が求められました(Coop Toscanaの場合。その他の地域では、各自ご確認下さい)。
会員登録については各スーパーのインフォメーションで、‘vorrei fare la tessera.(カードを作りたいのですが)’と言えば、作り方などすぐに説明して下さいます。
お野菜・果物売り場の注意
日本のスーパーでお野菜・果物を購入する際は、例えば‘キャベツ1玉幾ら’という販売方法です。
一方、イタリアでは、‘キロあたり幾ら’という販売方法です。
もう少し詳しく説明すると、
- 備え付けの野菜・果物入れビニール袋と、ビニール製手袋を取ります。
- 山積みの野菜・果物の山の中から、好きな大きさ・量のそれを取り出し、前述の袋に入れます。
- コーナーに備え付けの秤(ハカリ)に掛けます(専属の担当者が居て、重さを量る場合も)。
- 購入する野菜・果物の絵・写真が貼ってあるボタンを押す。
- 購入する野菜・果物の種類、またその重さにあわせた料金シールが出る。
- 料金シールを、野菜・果物の入った袋に貼る。
- その他の商品同様、最後にレジで料金を支払う。
このような感じです。
ですので日本のスーパーのように、右手・左手に商品を乗せてどちらが重いか・大きいか、などと比べる主婦の姿は見かけません。
但し、秤に掛ける前に、キャベツの硬い葉などを一生懸命剥いている主婦は時に見かけますが。笑
惣菜コーナーの利用
日本で惣菜コーナーと言えば、通常は既にパッケージされた容器に入っているので、必要な商品を買い物かごに入れるだけです。
一方イタリアでは、巨大なハムやチーズなど、利用客がそれぞれ必要な量だけ、係員にお願いして切り分けてもらい、商品を購入します。
ですので、最低限のイタリア語力(欲しい商品と量を告げる)は必要になってくるので、最初は少々敷居が高く感じられるかもしれません。
確かにイタリアのスーパーでも真空処理されたハムやチーズなどもあります。
ただお惣菜コーナーで販売されているハムやチーズなどの方が美味しい、と私は思います。
また多くのイタリア人も保存食用としては別としても、普段のお食事には惣菜コーナーのハム・チーズを利用します。
ですので最初の僅かな羞恥心を乗り越えて、是非、惣菜コーナーを利用して下さい。
惣菜コーナーで使えそうなイタリア語
- ハムを100gr下さい。
- un'etto di prosciuto cotto, per favore.
- 生ハムを10枚下さい。
- 10 fette di prosciuto crudo, per favore.
- このチーズの⅛下さい。
- un'ottavo di questo formaggio, per favore.
- このチーズを少々下さい。
- un pezzettino di questo formaggio, per favore.
ちなみに惣菜コーナーでは通常、番号札numerino(地域に拠っては、numeretto)を取って、それぞれ自分の番を待ちます。
エコバッグの利用
イタリアでも最近は、エコバッグを利用する人が多いです。
また、スーパーのビニール袋は有料で、1枚0,05¢~0,10¢前後です。
ちなみにスーパーのビニール袋が必要な場合は、以下のようにお願いします。
- 3枚、袋を下さい。
- 3 buste, per favore.