イタリアで仕事を見つけるコツ
都市部、もしくは地方都市・田舎、どちらで就職を選ぶか
私自身の経験からしても、地方都市や田舎よりも、都市部(ローマ・ミラノ・フィレンツェなど)での方が、仕事が見つかり易いと思います。
日本人観光客が多く集まる街、例えば、ローマ・ミラノ・フィレンツェ・ヴェネツィアなどは、以前に比べるとかなり減りましたが、それでも未だ日本語を話す人間の需要は僅かながらあるようです。
地方都市、田舎であっても、積極的に探していけば、食料品や衣料品の輸出入を取り扱う企業などでの仕事が見つかる可能性もあります。
もしくは、小さな町などから都市部への中・遠距離通勤も視野に入れて考えてください。
私自身も当初は居住地であるアレッツオ(トスカーナの地方都市)での就職を希望していましたが、きっかけとなるものすら見つからず、結局、最初の仕事は電車通勤が必要なフィレンツェでの就職を決めました。
イタリア最初の仕事は就労用滞在許可証取得の為
都市部の方が仕事が見つかり易いとは言え、失業率が14パーセントを超えるイタリアで、そう簡単に仕事は見つかりません。
仕事の数は確かに都市部の方が多いでしょうが、同じポストを狙う人間の数も当然多いです。
またイタリアでやりたい事があるから就職したい、というより、とにかくイタリアでの就職を目指す人の場合、仕事をえり好みしていてはチャンスはかなり限られます。
一旦、就労用滞在許可証を取得すれば、後に、仕事を変更することは出来ますし、それに関する滞在許可証の手続きは比較的簡単です。
但し、次の仕事が決まる前に現職を辞した場合、6ヶ月以内に正式雇用されないと、就労用滞在許可証が失効してしまう為、注意が必要です。
そのような点も踏まえ、特にイタリアでの最初の仕事は、就労用滞在許可証取得の為と心得ても良いと思います。
勿論、その仕事が気に入って、長く続けることが出来ればより良いわけですが、条件が余り良いとは言えなくとも(遠距離通勤であるとか、待遇面、もしくは希望職種ではない、など)、就労用滞在許可証が取得出来るものであれば、どのような仕事であっても全て応募するくらいの意気込みが必要になると思います。